勿体ないお化け・・・あなたにも付いていませんか?

勿体ないお化け・・・あなたにも付いていませんか?
あなたは家の中でどれくらいの頻度でものを探していますか?

イギリスのある民間保険会社が成人男女3,000人を対象に、「人間はどれくらい探し物に時間を費やしているか」を調べました。
すると、1日10分、一生で153日分も探し物に時間を費やしていることが分かりました。これを個数にすると、1日で9個、年3,285個、20歳からの60年間で20万個も探していることになります。しかも、75%の物は結局家の中で見つかっているそうです。

人生でこれだけの時間を探し物に費やしているとは…1年間で60時間つまり2日と12時間!この時間を他のことに使えますよね。では、探し物をしないためにはどうすればよいのでしょうか。収納スペースを活用して整理整頓できていることが最善の近道だろうと思います。

* 少し視点を変えてみると・・・

ということで、上手な収納の仕方を考えようと思ったのですが、ここで少し視点を変えてはみませんか?

世界に目を広げると、日本人は物であふれた生活をしているのをご存知ですか?
世界中の国で平均的な家族に、家の中の物を全て家の外に出して見せてもらう「Material World」というプロジェクトがあります。これは、1990年代初頭に写真家Peter Manzel氏によって行われました。彼はこのプロジェクトを『地球家族―世界30か国のふつうの暮らし』という書籍でまとめています。
ここでは、「インド」「中国」「アメリカ(テキサス)」「ロシア」「日本(東京)」の5カ国だけご紹介します。1990年代初頭に撮られた写真なので、どの国も今はもう少し物が増えているでしょうね。

①インド

勿体ないお化け・・・あなたにも付いていませんか?
② 中国
勿体ないお化け・・・あなたにも付いていませんか?
③ アメリカ(テキサス)
勿体ないお化け・・・あなたにも付いていませんか?
④ ロシア
勿体ないお化け・・・あなたにも付いていませんか?
⑤ 日本
勿体ないお化け・・・あなたにも付いていませんか?

日本人!? 唖然としてしまう程のものの多さ!!

日本は国土が小さいため、家が小さくなってしまいます。そのため収納スペースも小さくなっており、これは都心では尚更なのではないでしょうか?にもかかわらず、膨大な量のものに囲まれた生活を送っている、、、これでは家が綺麗に片付くはずがありません!(笑)

まずは、収納スペースや方法ではなく、中に入れる物のことを考えましょう。確かに収納スペースを作ったり、上手な収納の仕方を知ることは大切です。しかし、我々日本人は使わない物を収納しているのではなく、しまいこみ、そしてその存在を忘れてしまっていることが多いのです。要らない物は捨てて要るものを収納しましょう。

* 物の減らし方 

物を減らすといえば「断捨離」ですね。
ところで「断捨離」って、ただ物を捨てればいいというわけではないこと、ご存知でしたか?
・断:入ってくるいらない物を断つ。
・捨:家にずっとあるいらない物を捨てる。
・離:物への執着から離れる。
というように、きちんと意味があります。

そもそも断捨離とは、やましたひでこさんの著書において発表された言葉で、不要な物を減らして生活に調和をもたらそうとする思想のことを言うそうです。彼女は著書において、
『日本では伝統的に「もったいない」という観念・考え方があるが(これはこれでひとつの考え方・価値観ではあるが)、この考え方が行き過ぎると物を捨てることができなくなり、やがてすでに使わなくなったモノ・将来も使うはずがないモノなどが家・部屋の中に次第に増えてゆき、やがては自分が快適に居るための空間までが圧迫され、狭くなり、また人は膨大なモノを扱うのに日々 膨大な時間や気力を奪われるようになってしまい、知らず知らずのうちに大きな重荷となっていて心身の健康を害するほどになってしまう。』としています。

例えば、女性は「もったいない」「いつか使うから」と言って、ビニール袋や紙袋を溜めがちですよね。でも、そもそもそれらを使うことがもったいないと少し考えを変えてみれば、エコバックで事足りるのではないでしょうか。まずは「断」つまり要らないものを断つことを心がけると良いかもしれませんね。

* 断捨離のポイント

まずは、自分の持っている物を3つのカテゴリーに分類していきましょう。
例えば「①いる(必要な)もの」「②迷うもの」「③いらない(必要でない)もの」の3つ。もしくは「①今使っているもの」「②いつか使うかもしれないもの」「③今使っていないもの」の3つなどなど。
ここでの最大のポイントは、分類に一瞬でも迷ったら②に分類するということです。

そして、この分類したもののうち、②③を捨てます。これでかなりものが減ります!

・・・「②も捨てちゃうの?」と思った方、多数いらっしゃると思います、私も思いました!そういった方は、②は迷い箱(箱や、迷い中コーナーを設ける)にまとめておいてください。
この時のポイントが2つあります。
1. 迷い箱の蓋は、閉めないこと
2. できるだけ 毎日の動線の目に入る場所に置くこと
※蓋を閉めて収納してしまうと、一生捨てることはありません。
1週間後、2週間後、できるだけ短い期間で、再度「必要」か「必要ではない」の判断をしてみてください。この時に迷ったら再度「②迷い箱」の中へ・・・これを繰り返してみてください。
最初の頃は、捨てられるものがなくても大丈夫です。気にせず続けてみてください。

ちなみに私は、この方法で、数千点の溢れ返る物達からの脱却を実現しました。

 

* まとめ ~リノベーションなら!~ 


先程も述べたように、日本特に都心では自分の望む十分な収納スペースが確保されていない家が多くなっています。物を減らすのにも限度がありますし、やはり収納は大事です。通常は既に決められたスペースに収納棚を取り付けるくらいしか選択肢がありません。
しかし人によって本や服など、必要な収納は異なります。そんな十人十色に対応できるのがリノベーションです。ご自身の現在や理想のライフスタイルに合わせて、住まいづくりをリノベーションで実現してみませんか?
 

施工事例